TRANSFORMERES Cloud , 時空界

ー プロローグ ー

宇宙の始まりはひとつの出来事だった…。
すべてを無にするほどの凄まじい大爆発を経て数多の時空が誕生した。時空にはそれぞれの「時の流れ」が存在していたため、無軌道に時空間が膨張する結果となった。

生命の創造主たる存在は数ある時空間を管理する特別な時空界を創造し、「時の流れ」を恒久的に管理するため、非有機生命体であるロボットを誕生させ、彼らに乱れた時空間を安定させるための責務を課し、創造主の代弁者たる「SARA」と時空界「クラウド」を与えた。
悠久の時を経て、非有機生命体であるロボットが、変形能力を有した超ロボット生命体へと独自の進化を遂げ、「トランスフォーマー」と呼ばれる「クラウド」の管理者として、高度な文明を謳歌するようになった。

創造主の代弁者たる「SARA」はクラウド世界を維持するため、膨大なエネルギーを必要とした。そのため別時空の余剰エネルギーを得る必要があったため、クラウド世界の管理者であるトランスフォーマー達は変身能力「トランスフォーム」と「SARA」の力を借り、時空間世界を行き来することができた。多くの時空世界に関わることで「時空警察」とも呼べる役割を担うことになるのは、至極当然の結果と言えるのかもしれない。

時空間移動には「SARA」の力を借り、ディメンションゲートを解放することで移動が可能となる。そのため「SARA」の存在と能力の重要性はクラウドにいる住人全てが理解しており、安易に近ずくことは禁忌(タブー)とされ、時空の管理者達によって厳格に護られていた。そのため穏やかな平和と繁栄が永遠に続くと思われていた…。

しかし、永遠など幻想に過ぎなかった。
「SARA」の恩恵を受け、高度な文明と平和を謳歌する都市「メトロポリス」とは対照的に、暴力と無秩序が支配する荒廃した地下世界「アンダーグラウンド」がクラウド世界には存在していた。そこはメトロポリスを追放され、時空間移動も禁止された者たちが蠢く無法の世界である。
かつてアンダーグラウンドに追放された一人のトランスフォーマーが、メトロポリスへの叛旗を翻したことにより、世界は新たな「時の流れ」を刻み始める…。

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